環境配慮型農業に補助を JAふじ伊豆 管内4市町に要望
JAふじ伊豆(沼津市)は3日、裾野市と長泉町にそれぞれ農業行政に関する要望書を提出した。農業経営にも持続可能な開発目標(SDGs)の観点が求められる中、環境配慮型農業への助成などを訴えた。
国は2030年までに化学肥料2割、化学農薬1割の削減目標を掲げている。このため、新規要望として、環境に配慮した有機質肥料や生分解性マルチなどの購入費補助を盛り込んだ。学校給食での地元産米の使用拡大と荒廃農地の管理体制強化も新たに求め、有害鳥獣被害対策強化などを継続要望とした。
同市役所を訪れた鈴木正三組合長は、村田悠市長に対し「生産者の高齢化が進む中、生産コストが高騰し、離農が懸念されている」と協力を要請した。
政策要望は旧JAなんすん管内の4市町で、新年度予算案の編成前に実施している。沼津市と清水町には4日に提出する。