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建築家タウトの魅力紹介 市民有志ら記念講演会 旧日向熱海別邸

 ドイツ人建築家のブルーノ・タウト(1880~1938年)が地下室を設計した熱海市の国重要文化財「旧日向熱海別邸」の一般公開が27日に再開されるのを前に、市民有志らでつくる熱海ブルーノ・タウト連盟(矢崎英夫代表)は2日、同市の起雲閣で記念講演会「地球人 ブルーノ・タウト」を開いた。

ブルーノ・タウトの魅力が紹介された講演会=熱海市の起雲閣
ブルーノ・タウトの魅力が紹介された講演会=熱海市の起雲閣

 お茶の水女子大名誉教授の田中辰明さんと日本建築学会終身正会員の西川新八郎さんが講師を務めた。田中名誉教授は、タウトが桂離宮(京都市)の影響を受けて、建物の細部に竹をふんだんに活用したことなどを紹介。「日本の文化を愛していた」と解説した。西川さんは「住環境をデザインする上で素晴らしい才能があった。自然へのまなざしは現代人が振り返るべきものがある」と語った。
 同邸は、タウトが手掛けた国内で唯一現存する建築物。老朽化に対応するため、市が2019年から大規模補修工事を行ってきた。一般公開が再開される27日以降は、水、土、日曜と祝日に開館する。見学は予約制。13日から市ホームページで受け付ける予定。
 (熱海支局・豊竹喬)

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