札ノ辻クロス対象 家賃収入ファンド ハッシュダッシュ
金融テックベンチャーのHash DasH(ハッシュダッシュ、東京)は29日、自社開発したデジタル証券投資ツール「Hash ST」の第1号ファンドとして、静岡市葵区の市街地再開発ビル札ノ辻クロスを投資対象にした家賃収入ファンドを発売した。
プライベート型のブロックチェーン(BC)と呼ばれる分散台帳技術を応用し、不動産物件を証券化・小口化した商品。介護老人ホームが入居する同ビル8~13階と1階出入り口部分について出資を募る。ホーム運営会社が支払う家賃から諸費用を差し引いた利益を、出資者に毎月分配する仕組み。
1口10万円からで、募集総額は29億2千万円(2万9200口)。信託期間は40年。
ハッシュダッシュの林和人社長は「金融商品取引法改正で、資産価値のあるものは投資対象として証券化が可能になった。今回の商品は地方創生をテーマにした国内初のデジタル証券」とアピールした。