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テーマ : 静岡市

帰国したら「戦う」 清水東高生、ウクライナ避難民と意見交換

 アルメニア留学中にロシアによる母国ウクライナへの侵攻が始まり、夏季休暇の間も帰国できず日本に避難しているステパン・オニシュチュックさん(18)が27日、静岡市清水区の清水東高を訪れた。ウクライナの文化や特色、戦禍の状況について講演し、同校生徒とロシアの侵攻について意見を交わした。

ロシアの侵攻などについて生徒と意見を交わすステパン・オニシュチュックさん(右から2人目)=静岡市清水区秋吉町の清水東高
ロシアの侵攻などについて生徒と意見を交わすステパン・オニシュチュックさん(右から2人目)=静岡市清水区秋吉町の清水東高

 ウクライナ西部の都市コロミア出身のステパンさんは、キリスト教の復活祭を盛大に祝いイースターエッグの博物館もあるという故郷の風習や、自由と民主主義に共感し、欧州連合(EU)の旗が各地に翻る同国の現状を語った。破壊された東部の都市マリウポリなどへの影響も解説し「21世紀に隣国に攻め入り、数千人を惨殺するロシアの悪行は罰しなければならない」と強く訴えた。
 講演後は質疑応答を行い、「国に帰ったら何がしたいか」との質問に「戦う」と答えた。質問した同校3年の井柳弓弦さん(17)は「予想だにしない答えだった。同世代のはずの自分たちとのギャップに驚いた」と話した。
 ステパンさんは留学先で同級生だった日本人の友人の誘いを受け7月4日に来日した。日本の同世代と交流を深めたいと希望し、友人のいとこが通う同校への訪問が実現した。
 訪問を終えたステパンさんは「生徒から『どうすればウクライナを支援できるか』という質問を多く受けた。苦しんでいる人々を助けたいという気持ちがうれしかった。ありがとうございます」と謝意を述べた。

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