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消防サークル 3年ぶり活動再開 静産大磐田キャンパス

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い中断していた静岡産業大磐田キャンパス消防サークルの活動が28日、3年ぶりに再開した。学生が実践的な取り組みを通じて地域防災への理解を深めるサークル。本年度初回の活動では、学生たちが磐田市福田の中東遠消防指令センターを見学し、119番通報を受けて消防車や救急車を出動させる通信指令業務を学んだ。

119番通報の模擬体験に取り組む学生=磐田市福田の中東遠消防指令センター
119番通報の模擬体験に取り組む学生=磐田市福田の中東遠消防指令センター

 同サークルは、消防団員が減少する中、学生に将来の地域防災の担い手になってもらおうと、市消防本部の呼び掛けで2018年度にスタートした。消防署や消防団の活動体験などの取り組みを展開していたが、コロナ禍を受け、20、21年度は活動を休止していた。
 本年度は1~3年生の男女11人が参加。指令センターで、学生たちは職員から業務内容の説明を受けた後、救急や火災の119番通報を模擬体験し、通報者から状況を聞き出す指令員の対応を学んだ。団体行動の規律を高める礼式訓練にも取り組んだ。
 リーダーの中根遼介さん(20)=経営学部3年=は「センターの見学中にも何件か119番が入り、驚いた。今後も消防の仕事を見たり、体験したりして理解を深めたい」と話した。
 本年度は12月まで、月1回ペースで活動し、放水や救助、救命などの体験に取り組む。
 (磐田支局・八木敬介)

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