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テーマ : 教育・子育て

志太榛原地区新構想高 国際バカロレア機構に「関心校」申請

 静岡県教委は22日の定例会で、海外の大学の入学資格を得られる国際的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」を巡り、県立高初の導入を目指す「関心校」として、島田市の金谷高所在地に整備予定の志榛地区新構想高を選んだ。同日、国際バカロレア機構(本部・ジュネーブ)に申請した。新構想高は2024年度に開校予定。IBの導入は26年度を目指し、教員養成や施設整備に取り組む。
 志榛地区の新構想高は、多様な生き方を尊重して生徒の個性を伸ばす学校として、大学のように生徒が自ら通学時間や時間割を決める多部制単位制の「フレックスハイスクール」として整備する。県教委はIB関心校に選んだ理由として、新設の学校でコンセプトを設計しやすいことや、柔軟で多様な科目設定ができること、富士山静岡空港に近く国際交流がしやすい立地などを挙げた。
 学校全体で探究学習やグローバル教育を重視し、語学力や論理的思考力を育むIBの教育理念を組み込んでいく構想。募集定員は1学年4学級の160人程度を見込み、このうち10人程度がIBのプログラムを全て履修する。他の生徒も選択科目として一部の授業を受けられるようにする。
 県教委は今後、教育環境の整備やIBに対応した教員研修の受講、カリキュラム編成など、認定への準備を進める。予定通りに進めば、現在の小学6年生が高校に進学するタイミングで新構想高にIBプログラムが導入される。
 定例会で池上重弘教育長は「大胆な試みを展開する学校。従来の新構想高以上に意識的な広報戦略を取りたい」と意気込んだ。

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