中小のDX推進始動 島田掛川信金、行政と連携
島田掛川信用金庫が行政や経済団体と連携して中小企業のデジタル活用を推進する「地域中小企業DX推進プロジェクト」が19日、始動した。掛川市内で初会合を開き、現状の課題や目的、支援体制の枠組みを共有した。
経営指導や専門家派遣、行政の施策検討で連携し、プッシュ型支援を行うことで中小企業のデジタル技術を活用した変革(DX)を進めるのが狙い。同金庫などは中小企業庁が提供する診断ツール「みらデジ経営チェック」を活用して企業の現状を把握し、定量データを各市町と共有する。
プロジェクトには、掛川、島田など9市町と各市町の商工会議所や商工会、県信用保証協会などが参加した。同金庫の伊藤勝英理事長は「生産性や付加価値の向上にはDX推進が不可欠。当金庫が外部連携のハブ機能を担い、全国のDX先進地になることを目指す」と決意を述べた。
(掛川支局・高林和徳)