夏の演奏会「音楽の広場」 8月7日開催 広上淳一、指導に汗
静岡県民参加型の大規模演奏会「音楽の広場2022」(県文化財団主催)が8月7日、静岡市駿河区のグランシップ大ホールで開かれる。夏恒例のイベントは新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。出演者の指導に当たる東京音大の広上淳一教授は「今年もどうなるかは当日まで分からないが、続けていくエネルギーを示すことこそ大事」と言葉に力を込める。
ベートーベン「皇帝」、ヘンデル「水上の音楽」のほか、2024年のパリ五輪で採用されるブレイクダンスとクラシックの名曲を掛け合わせたステージも用意するなど趣向を凝らしたプログラム。静岡音楽館AOI芸術監督の野平一郎作曲「祝祭の打」は和太鼓奏者の林英哲を招いて演奏する。
垣根を作らない演奏会は例年、ステージと客席の約3千人で作り上げる一体感が魅力。昨年は開催当日に中止する決断もあったが「誠意ある対応で来場者との信頼を保つことができている。できない年があっても、また翌年やればいい」と腰を据える。
数百人の奏者に囲まれ、笑いと毒気を織り交ぜた指導に汗をかいて14年目。連日の公演に一日がかりの練習を終え「以前ほどの体力はないのに、僕のスキルも上がったかな。ははは」。
8月7日午後3時開演。チケットはSS席4800円、学生以下千円など。問い合わせはグランシップチケットセンター<電054(289)9000>へ。
(文化生活部・宮城徹)