「大井川のお茶請け」申請4種 「100年フード」認定祝う
地域に根付く食文化をPRする文化庁の新制度「100年フード」に大井川農泊推進協議会が「大井川のお茶請け食文化」として申請した朝比奈ちまき、瀬戸の染飯(そめいい)、ほととぎす漬け、らっか煮の4種が伝統食として認定され、13日、島田市のKADODE OOIGAWAで記念イベントが開かれた。
戦国時代の携帯食で徳川家康に献上されたという朝比奈ちまき、クチナシの実で染めたおこわの染飯、シロウリの奈良漬けにからしを塗ってシソで巻くほととぎす漬けはいずれも宿場町の名物として藤枝市内の保存会などが再現やPRに取り組む。落花生を野菜と煮たらっか煮は、川根地域で伝統的に作られてきたという。
同制度ではKADODE OOIGAWAも「食文化ミュージアム」として認定を受けた。協議会の山本芳照会長が各保存会の代表者らに認定証を手渡し、各伝統食の試食では参加者がそれぞれの特徴に合う緑茶とともに味わった。朝比奈ちまき保存会の鈴木秀樹会長は「保存会の会員も減少傾向にある。認定を機により多くの人に知ってもらって継承につなげたい」と話した。