河津のバラ使用、沼津蒸留所ジン金賞 アジア最大の蒸留酒品評会
沼津市のジン製造「沼津蒸留所」(小笹智靖代表)のクラフトジン「レイジーマスターヘブンリーローズ」がアジア最大の蒸留酒品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022」で金賞に輝いた。河津町産のバラの花びらを使用したジン。蒸留所の永田暢彦取締役(38)は「つくってきたものが間違ってなかったと思えた」と喜びを語る。
ヘブンリーローズは春をイメージさせる甘い香りが特徴。河津町のバラ園から仕入れたバラの花びらやショウガ、シナモンなどで香り付けしている。審査員からは味のバランスの良さや、ジンの味を生かした個性ある味わいなどが評価された。
同蒸留所は20年から製造を開始。酒造りの経験がない中、酒造免許取得や蒸留所づくりから始め、4月には5作目のクラフトジンを発売した。品評会へは腕試しのつもりで出品したという。
品評会に出品した他のフレーバー3種も銀賞を受賞。永田さんは「もっとチャレンジしていきたい」と新作への意欲を見せた。