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外国人材と企業つなぐ 浜松国際交流協会 ニーズ聴取、生活支援

 開設3年目を迎えた浜松国際交流協会(HICE)の「外国人雇用サポートデスク」が、高度な知識や技能を持つ高度外国人材の受け入れ企業の開拓に注力している。2020、21年度で計13人を正社員として新規事業や次世代事業に挑戦する企業と結びつけた。求職の希望は市内外から増加傾向で、裾野を広げて外国人求職者とのマッチング促進を目指す。

スリランカ出身のサミーラさん(右)が働くトヨコーのオフィス=6月中旬、浜松市浜北区
スリランカ出身のサミーラさん(右)が働くトヨコーのオフィス=6月中旬、浜松市浜北区


 スリランカ出身男性のサミーラ・アッタナーヤカさん(33)は21年7月、サポートデスクを介して屋根の補修や塗装事業を手掛ける「トヨコー」(富士市)に就職し、浜松市のオフィスで働く。
 母国の大学で研究した腐食(さび)分野の仕事を求め、留学先でもある浜松で転職を希望。光技術によるさびや塗膜、有害物質除去のレーザー装置開発と海外展開を担う人材を探していたトヨコー側とニーズが合致した。サミーラさんを採用したトヨコーの茂見憲治郎COOは「決め手は能力と高いモチベーション」と話す。
 HICEが支援した高度人材の20、21年度の実績は静岡大などの留学生が8人、転職者が5人で、機械設計や電子設計のエンジニア、ソフトウエア設計者、海外営業などに従事している。言語と文化に精通した相談員3人体制で求職者のニーズ聴取や企業検索、面接練習などをきめ細かにサポートする。企業には、人材紹介や面接への同行、内定から入社までを支援する。内定後の生活全般もフォローする。
 現在の登録企業数は約100社で、22年度は新たに50社を開拓予定。ただ、外国人材を戦略的に活用する企業がある一方、語学面など受け入れ環境の未整備を理由に二の足を踏むケースも多いという。
 岡村めぐみ相談員は「製造業など活躍の場が多い浜松で働きたい希望は増えている。将来性や専門性を評価し、採用の選択肢の一つとして一歩前に進んでほしい」と期待。トヨコーの茂見COOは受け入れ面の課題や工夫として「会社全体で文化や価値観の違いを受け止める必要がある。走りながら環境を整えていきたい」と強調する。

 <メモ>高度外国人材は大学・院卒程度の学歴を持ち、専門性の高い技術や知識を有する外国籍の人を指す。在留資格「技術・人文知識・国際業務」「経営・管理」「研究」などに該当し、エンジニアや研究者、海外進出担当の営業職、経営の役員などに従事する。政府は企業のイノベーションを担う人材として受け入れを推進し、県内でも官、民でサポートの動きがある。

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