波打ち際 命つなぐ 伊東でクサフグ産卵期
伊東市川奈の海岸で、小型のフグ「クサフグ」が産卵シーズンを迎えている。29日も波打ち際に群れが現れ、命をつなごうと懸命な姿を見せた。
午後4時ごろ、体長15センチほどのクサフグたちが岩場に集まった。雌が石の隙間に産卵すると、雄が跳ね回って水しぶきを上げながら放精した。集まったフグたちを狙うウツボの姿も見られた。
伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)によると、クサフグの産卵は5月下旬から7月上旬ごろ。新月と満月の前後数日に見られる。満潮の数時間前に産卵することが多いという。