スルガ銀行株主総会 社長解任案を否決 不正融資問題巡り

 スルガ銀行が29日に沼津市で開いた株主総会は、嵯峨行介社長を再任する取締役選任案などいずれも銀行側が提案した3議案を可決した。投資用不動産の不正融資問題で被害を訴える株主らが提案した嵯峨社長の解任案など10議案は全て否決された。

スルガ銀行本店
スルガ銀行本店

 同行は新型コロナ対策で来場者数を事前の抽選で当選した206人に限定し、実際には183人が出席した。株主からは被害者救済や、不正融資問題を巡る元役員の懲戒解雇処分が無効と判断された23日の東京地裁判決などに関する八つの質問が寄せられたという。不適切発言を繰り返した株主が退場になるなど、今年も荒れ気味となった。
 株主提案では不正融資の温床になった資金の貸付や融資審査などに関する定款の一部変更を求めていた。被害救済に取り組む弁護団は「株主提案したことに大きな意味があった」と振り返った。
 進行中のアパートやマンション購入者との交渉について、嵯峨社長は総会で「早期解決を目指している」と説明したという。

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