⚽清水エスパルス 7月2日に創設30周年記念試合、国立で横浜Mと 節目の一戦、巻き返す契機に
J1清水はクラブ創設30周年記念として、7月2日のリーグ戦次節横浜M戦を国立競技場でホーム試合として開催する。サッカーの「聖地」は、クラブにとっても1996年に初タイトルを獲得した特別な場所。チームは前節で17位に転落する苦しい状況にいるが、メモリアルな一戦を巻き返しの契機にする決意だ。
2019年に建て替えた新たな国立競技場で清水が試合をするのは初めてだが、改築前の国立では歴史を刻んできた。1996年のヤマザキナビスコカップ決勝で、ヴェルディ川崎をPK戦の末に下して初優勝。クラブ二つ目のタイトルとなる、2001年度の天皇杯を制した舞台にもなった。一方、あと一歩のところで苦渋も味わった。
近年で最もタイトル獲得に近づいた12年のナビスコカップ決勝。延長の末、鹿島に1-2で敗れて涙をのんだ。あの日、メンバー入りした選手で現在チームに在籍するのはMF白崎のみ。高卒ルーキーでベンチ入りした白崎に出番は回ってこなかったが、約4万5千人が詰め掛けた国立の熱気を「すごく雰囲気があって印象に残っている」と振り返る。
新たな国立競技場の収容人数は約6万。横浜M戦のチケットは9割以上を販売済みで、大勢のサポーターの後押しを受けられることは確実だ。満員となった6日の日本代表の国際親善試合ブラジル戦でピッチに立っているGK権田は「(国立で)多くの人にエスパルスをアピールできる」と強調。首位に立つ横浜M撃破を狙う。