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双腕ロボットで省人化 検査装置市場に本格参入 三明(静岡)

 産業用機械製造販売の三明(静岡市清水区)は、工場生産ラインの検査装置市場に本格参入する。カメラ2個とアーム型ロボット2機を組み合わせた人型の検査用ロボットを新たに開発した。機械への代替が難しいとされ、工場自動化の障壁となっている検査工程の省人化ニーズに対応する。

アームで部品を持ち上げてカメラで外観を調べる三明の検査用ロボット=静岡市清水区
アームで部品を持ち上げてカメラで外観を調べる三明の検査用ロボット=静岡市清水区

 新型機「EYESBOT(アイズボット)」は、高さ、奥行きとも約1・5メートル。カメラ内蔵の機体の左右に、長さ約1メートルの6軸多関節のアーム型ロボットを配した。自動制御のアームが検査対象の製品をつかんでカメラの前に持ち上げ、傷の有無など外観を点検する。左右で同時に別の作業ができる点が特長。片方のアームの可搬重量は約4キロ。
 双腕の検査用ロボットは業界で先駆的という。複数機器を同時制御する技術を生かした。5年前に開発した同社の従来機は重さ1キロしか運べず、自動車や工作機械の金属部品生産での活用を視野に改良を進めた。
 30日に愛知県で始まる大型展示会「ロボットテクノロジージャパン」に出品する。人と同じ空間で安全に作業できる同社の移動型協働ロボットと併せて展示し、部品搬送から検査までの自動化技術を提案する。
 笠井茂社長は「検査用ロボットはまだ改良余地がある。国内のさまざまな生産現場の検査工程を少しでも楽にするため、提案を続けたい」と意欲を示す。
 

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