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テーマ : 裁判しずおか

従業員、スズキ提訴「作業で後遺障害」 静岡地裁浜松支部

 スズキ(浜松市南区)の従業員が27日までに、工場での作業中に手の指に後遺障害が残るけがを負ったとして、同社に対して慰謝料を含む約2500万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に起こした。提訴は5月30日付。
 訴状によると、従業員は2012年1月、エンジン設置作業中に固くはめ合った部品同士を取り外すためにプラスチックハンマーを使っていた際、誤って左手親指を打った。屈筋腱(けん)が断裂し、16年1月に労災後遺障害10級に認定された。従業員側は「部品同士を安全に脱着できる構造にしておくといった安全配慮義務を怠った」としている。
 労災認定を受け、同社は従業員に障害特別補償金110万円を支払った。その際、今後の請求権を放棄する清算条項を含んだ書面への署名・押印を求めたが、従業員は賠償額に納得せず、拒否したという。従業員側は「110万円は損害賠償の一部であり、和解は成立していない」と主張している。
 同社は取材に「係争中のためコメントは控える」とした。

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