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テーマ : 浜松市

溶接の作業場覆い 有害微粒子を回収 TRINC、機器開発

 静電気・異物除去機器メーカーのTRINC(浜松市西区)は7月1日、溶接作業時に発生する有害物質「溶接ヒューム」の回収機器を発売する。作業場所を覆うタイプの装置で、90%以上の捕捉率を実現した。

作業場の上部を覆って有害物質を回収する「溶接フュームコレクタ」=浜松市西区のTRINC中央デモセンター
作業場の上部を覆って有害物質を回収する「溶接フュームコレクタ」=浜松市西区のTRINC中央デモセンター

 溶接ヒュームは金属溶接で空気中に発生する金属の微粒子で、吸い込むと体内に蓄積される。厚労省が昨年、特定化学物質に指定し、工場現場などの規制を強化した。
 同社によると、一般的な装置は吸い込み口のフードを作業場に近づけて使用するが、横風に弱く回収漏れが多いという。新製品「溶接フュームコレクタ」は、高温で上昇する粒子の大半を作業場上部の静電フィルターで回収し、その後に2層のフィルターで浄化する。静電フィルターには金属粒子を帯電させてワイヤに付着させる技術を用いた。
 標準価格は税込み376万2千円。年間60台の販売を計画する。

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