医療ケア児支援 静岡に拠点開設 7月4日

 静岡県は7月4日、日常的にたんの吸引や人工呼吸器などが必要な子どもの相談窓口となる「県医療的ケア児等支援センター」を静岡市駿河区の静岡総合庁舎別館に開設する。医療や福祉、教育など支援ニーズが多岐にわたる中、関係機関と連携して当事者家族らへの助言や支援に当たる。
 センターの運営は県看護協会に委託し、看護師資格を持つスタッフ2人を配置する。日常的なケアや進学・教育の相談に対応するほか、医療機関や福祉サービス、学校現場などへの橋渡し役を担う。相談の受け付けは平日の午前10時から午後4時まで。
 県によると、自宅で暮らす医療的ケア児は全国で推計約2万人、県内にも約600人いるとされる。医療技術の進歩で以前は助けられなかった命を救えるようになったことから増加傾向にあるという。
 ただ、自宅でつきっきりでケアをする家族の負担が大きく、相談先を見つけにくいことなどが課題だった。2021年9月に施行された医療的ケア児支援法は基本理念に「医療的ケア児の日常生活を社会全体で支える」と明記し、当事者家族らの相談にワンストップで対応する支援センターの設置を都道府県に促している。
 センターは地域の医療的ケア児の情報を集約し、行政や学校、病院と連携して困り事の解決に取り組む拠点となることが期待される。県は医療的ケア児の支援に当たる人材育成にも力を入れていて、障害福祉課は「ケア児とその家族が地域で安心した生活を送るため、当事者家族からの相談に対応し関係機関につなぐ体制を確立していきたい」としている。

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