あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 編集部セレクト

リモートワークの合間に自転車トレーニング 五輪パラ会場、新たな活用提案 伊豆・サイクルスポーツセンター

 東京五輪・パラリンピック自転車競技の静岡県開催のレガシー(遺産)継承を目指す静岡サイクルスポーツコミッション推進協議会は、競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)のトレーニングビレッジ(自転車競技推進拠点)化に向けた活用方法を探っている。15~17日にはモデル事業として長野県を拠点に活動する自転車ロードレースチームをCSCに受け入れ、選手らはリモートワークをしながらトレーニングに臨んだ。協議会は選手だけでなく一般市民にも利用を促して収益化の可能性を検証する。

リモートワークを行う岩佐信吾さん
リモートワークを行う岩佐信吾さん
リモートワークの合間に自転車のトレーニングを行うモデル事業の参加者=16日、伊豆市の日本サイクルスポーツセンター
リモートワークの合間に自転車のトレーニングを行うモデル事業の参加者=16日、伊豆市の日本サイクルスポーツセンター
リモートワークを行う岩佐信吾さん
リモートワークの合間に自転車のトレーニングを行うモデル事業の参加者=16日、伊豆市の日本サイクルスポーツセンター

 受け入れたのは日本実業団自転車競技連盟所属の「レガルスイ・イナーメ信濃山形」の選手やスポンサー企業の関係者計5人。1泊または2泊の日程で滞在し、CSC管理棟の会議室でリモートワークをしながら合間に5キロサーキットや伊豆ベロドロームで自転車のトレーニングを行った。協議会はWi-Fiやパソコンのモニターを用意し、リモートワーク環境を整えた。
 製造業の会社に勤める選手兼スタッフの岩佐信吾さん(48)は「自然豊かな景観で、気分よく仕事ができる。ロードもトラックも練習できる環境は日本トップレベル」と太鼓判を押した。スポンサー企業の代表で自身も選手として大会に出場する西谷亮さん(28)は5キロサーキットを周回して汗を流し「CSCをこのように使えることを知らない人が多い。公道ではできない練習ができることをもっと広めては」と提案した。
 協議会は一般市民にも自転車を活用した健康プログラムなどを通じてCSCを利用してもらおうと模索している。モデル事業ではCSC内の宿泊施設を利用したが、周辺の宿泊施設への案内も検討している。県スポーツ政策課の担当者は「五輪の会場で練習したいという人は多いはず。一般向けにもワーケーションのような形で広めたい」と話した。

 <メモ>静岡サイクルスポーツコミッション推進協議会 県、日本サイクルスポーツセンター(CSC)、県自転車競技連盟、伊東、伊豆、伊豆の国の3市、美しい伊豆創造センター、NPO法人「NPOサプライズ」(伊豆市)が参画し、4月に設立した。東京五輪・パラリンピックの自転車競技会場になったCSCの活用を促進し、競技の普及やスポーツによる地域活性化を目指す。10月にはマウンテンバイクの国際大会を主催する。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

編集部セレクトの記事一覧

他の追っかけを読む