大栗安の棚田 住民、ボランティアら田植え 浜松市天竜区
農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている浜松市天竜区の「大栗安の棚田」で19日、地元管理団体やボランティアによる田植えが行われた。
地元住民らでつくる大栗安棚田倶楽部が主催した。県の一社一村しずおか運動で交流を続ける松和技研の社員やボランティアの家族連れら約40人が参加した。
棚田と茶畑が並ぶ美しい風景の中、汗を流しながら約20アールに苗を植えた。初めて田植えに参加した桧山惣一君(11)=同市中区=は「こつをつかんでくるとどんどん面白くなった。とても気持ちよかった」と笑顔を見せた。
同倶楽部の大桑茂副会長(72)は「住民だけだと手が回らない作業もある。大変助かっている」と語った。
大栗安の棚田は標高約450メートル、阿多古川の上流に位置する。参加者は、秋の稲刈りまで継続的に管理を続けるという。