ミツバチの恵みに歓声 浜松中心街で児童ら採蜜体験
浜松市中心街で養蜂に取り組む蜂蜜専門店「長坂養蜂場」(北区三ケ日町)はこのほど、巣箱を設置している中区田町のKAGIYAビルで、小学生を対象にした「子ども採蜜体験教室」を開いた。男女30人が参加し、ミツバチがもたらす恵みや生態、自然の大切さなどを学んだ。
児童らはつなぎに着替え、「面布(めんぷ)」をかぶって“養蜂家”に変身。ミツバチが飛び交う屋上で、巣箱から取り出した巣板を持ち上げ、ミツバチが中心街で集めた蜂蜜の量を確認した。
巣板の表面に固まった「蜜蓋(ぶた)」を包丁ではがす作業にも挑戦し、断面から黄金色の蜂蜜が登場すると、大きな歓声が上がった。巣板は遠心分離機に掛けて採蜜の最終工程を行い、採れたての蜂蜜はパンケーキに掛けて楽しんだ。
児童らは栄養豊富な蜂蜜の効能や、ミツバチが花から花へと花粉を運ぶことで果物や野菜ができ、地球の生態系を守っていることなども学んだ。
船越小4年の鈴木萌乃佳さんは「ミツバチは怖くなかった。(蜜蓋をはがして)蜂蜜が出てきてうれしかった」と笑顔で話した。