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テーマ : 伊東市

伊東市初弁論で請求棄却求める 静岡地裁「いじめ」訴訟

 伊東市役所を退職せざるを得なかったのは職場でのいじめが原因だとして、20代の元職員が市と上司、先輩職員2人を相手取り、慰謝料など440万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が16日、静岡地裁(菊池絵理裁判長)であった。被告側はいずれも請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
 訴状によると、元職員の男性は2018年4月に同市に採用された。19年1月に自殺未遂を起こし、混合性不安抑うつ障害と診断され、出勤できなくなった。20年4月に公務災害認定を受け、同6月に退職した。
 元職員側は、配属された課で、直後から先輩職員の1人に日常的に暴行されたり、たばこの火を手に押しつけられたりしたと主張。上司の課長は止めるどころかいじめに加担したほか、別の先輩職員はいじめを目撃しながら言葉の暴力を振るったとして、一連の行為で「職場内では誰からも助けてもらえないという状況下に置かれ、自殺未遂を起こすまで精神的に追い詰められた」と訴えている。
 伊東市の小野達也市長は議会答弁で「相手方の主張は調査内容と異なる部分がある」と説明している。市などは7月中旬までに詳しい認否や反論を行う予定。次回弁論期日は同21日。

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