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テーマ : 政治しずおか

衆院・区割り分断解消案、歓迎と不安 静岡県内区の有権者

 衆院選挙区画定審議会(区割り審)が16日に示した県内の新たな区割り案。二つの選挙区に分割された状態が解消される見通しとなった県内の8市区の有権者らからは「選挙が分かりやすくなる」と好意的な反応の一方、政治家との新たな関係構築へ不安の声も聞かれた。
 浜松市天竜区で唯一3区だった春野町は、ほかの天竜区地域と同じ7区に入る。自営業男性(64)は「同じ区で同じ候補者を選べることになれば政治への関心が増す機会になる」と受け止める。これまで3区と7区を分ける投開票の作業を続けてきた天竜区の選管担当者も「大事な一票を管理する上で、ミスのリスクが減る」と歓迎する。
 一方、5区から6区に組み込まれる伊豆の国市の旧伊豆長岡町域で観光活性化事業に取り組む女性(64)は「これまでは5区の国会議員に観光施策の補助金について調べてもらっていた。6区の議員とまた人間関係づくりが必要になる」と不安を明かす。「区割りが変わって違う議員になっても地域を見ることは変わらずにやってもらいたい」と求めた。
 議員にとっては新たな「地元」の課題に向き合うことになる。3区は御前崎港が立地する旧御前崎町が加わり、水産業や物流業など港湾振興への貢献が求められる。2人の現職の支援者からは「訴える政策の内容や優先順位が変わるかもしれない」「(旧御前崎町で)支持を得られるかはやってみないと分からない。自分たちが働かなければ」との声が上がった。

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