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静岡人インタビュー「この人」 長坂善人さん(浜松市北区)浜松市中心街のビル屋上で養蜂に取り組む 

 浜松市北区の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」の3代目社長。ビル屋上での養蜂は3年目を迎えた。2021年にはビル近くに2号店「はちみつスイーツアトリエ」を出店。周辺店と連携を進め、中心街活性化に向けた取り組みにも力を入れる。44歳。

長坂善人さん
長坂善人さん

 ―なぜ中心街で養蜂を始めたのか。
 「企業を対象にした市主催の『リノベーションスクール@浜松』に参加したのが縁。当初は約5万匹のセイヨウミツバチが入った巣箱を2箱設置し、現在は5箱に増やしている。採れた蜂蜜は『はままつ街みつ』として2号店で販売し、売り上げは全て中心街活性化イベントの経費に充てている」
 ―これまでの成果は。
 「本店近くでは1箱で1シーズン約50キロの蜂蜜が採れるが、中心街ではそれを上回る約70キロだった。ミツバチの活動エリアは2~3キロと言われる。一概に比較はできないが、中心街にも自然が多く残っていて、それを守って管理している人がいるということが分かった」
 ―中心街出店の経緯は。
 「本店では名物のはちみつソフトクリームなどを求める来店者が多く、交通渋滞の問題があった。地域に申し訳ない気持ちもあり、来店者の分散のために2号店を立ち上げた。周辺店ともコラボレーションし、甘酒やエスプレッソのソフトクリームなどを開発して限定発売した」
 ―中心街活性化への思いは。
 「2号店に周辺店のパンフレットを置いたり、『街みつ』を使った新商品を開発してもらったりと、中心街を周遊するきっかけづくりを進めている。中心街の魅力をつなぎ、点を線や面に展開して、にぎわいを創出していきたい」

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