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テーマ : 牧之原市

新設法人14%増 2021年、2653社 コロナ禍地方回帰傾向

 民間信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店がこのほどまとめた県内新設法人動向調査によると、2021年に本県で新たに設立された法人数は前年比14・0%増の2653社だった。増加率が10%を上回ったのは10年以降で初めて。

2021年の産業別新設法人数
2021年の産業別新設法人数

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、人口が密集する首都圏を避けて地方に回帰する動きが、新設法人の動向にも影響したと分析。調査担当者は「コロナ禍が既存のビジネスモデルや商流に変革を迫り、新ビジネスが芽生えつつある。地域経済活性化にどう結び付くか、今後に注目したい」と述べた。
 全10産業のうち8産業で増加し、特に卸売業は39・1%増、農・林・漁・鉱業37・9%増、建設業35・5%増と、いずれもマイナスだった前年から一転して高い伸び率を示した。情報通信業も16・6%増で、テレワーク導入などによるIT需要の高まりやコロナ後を見据えた新規参入があったとみられる。
 所在地別で最も伸び率が高かったのは、浜松市北区の81・5%。次いで牧之原市66・6%、裾野市58・8%、藤枝市50・7%、富士宮市43・5%の順だった。
 資本金別の新設法人数は「100万円以上500万円未満」が16・7%増の1331社で最多だった。「100万円未満」が6・3%増の586社、「500万円以上1千万円未満」が18・9%増の408社で続いた。

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