組み立て自在の間仕切り 焼津の会社、小川小に寄贈 避難所に活用
焼津市策牛の家具製造FPKナカタケが9日、災害時の避難所など多用途に活用できる間仕切り「どこでもくーも」を小川小に寄贈した。普段は迷路などの遊び道具として使えるのが特徴。同小では体育館で保管し、体育の授業や防災教育で活用する。
寄贈したのは、間仕切りに使う段ボールと木の再生材MDFの一式で6ブース分。組み立ててできる一つのブースは、2・3メートル四方、高さ1・5メートルで、4人が過ごすことを想定している。MDFは耐久性に優れ、段ボールと異なり寄りかかることができる。
寄贈式で中根正雄社長は商品の趣旨を踏まえた上で「日常使いを通して、災害の学習にも役立ててほしい」と語った。内田いつ乃校長は「しっかり活用して子どもたちの笑顔につなげたい」と謝意を述べた。
その後、小6の児童3人が間仕切りの組み立てを実演し、実際にブース内に入って居心地を確かめた。小林琴音さんは「寄りかかっても倒れない」と性能に驚いた様子。庄子花帆さんは「かくれんぼやお化け屋敷に使えるかも」と考えを巡らせた。