「報刻の大太鼓」響く 時の記念日に掛川城で式典
時の記念日(6月10日)に合わせて、掛川観光協会掛川支部は10日、掛川城御殿で「報刻の大太鼓」の打ち鳴らし式を開いた。1957年から続く恒例行事。地元の園児ら約100人が正午に合わせて太鼓を打ち、大きな音を響かせた。
忍者・武将姿の観光ボランティア「掛川城戦国おもてなし隊」が出迎えた。ばちを手にした園児は、腕を大きく振りかぶって太鼓を打った。同支部の平野正俊会長は「時間を考えることは、どういう人生を送るかを考えることにつながる。節目の機会としてほしい」と呼び掛けた。
報刻の大太鼓は1855年、掛川藩主の太田資功氏が城下に時刻を告げる目的で製作したとされる。太鼓による時報の慣習は明治中期まで続いた。太鼓は直径90センチ、長さ100センチ、胴回り333センチ。