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テーマ : 焼津市

焼津漁協組合長辞任へ カツオ盗で体制刷新 専務理事も

 焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオの窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合の西川角次郎組合長(83)が任期途中で辞任する意向を固めたことが9日、関係者への取材で分かった。松永喜一郎専務理事(67)も同時に辞任する見通し。焼津漁協の再発防止委員会は同日、答申をまとめる方向で協議が進んでいる。西川、松永両氏は答申を一つの区切りとし、再発防止策の実行に向けて体制刷新を図るべきと判断したとみられる。

西川角次郎組合長
西川角次郎組合長


 冷凍カツオの窃盗事件では、漁協職員や水産加工会社、運送会社の経営陣が逮捕される事態に発展。これまでに漁協元職員1人が窃盗罪で起訴され、現役職員と元職員の2人が静岡地検に書類送致されている。
 こうした事態を受けて、漁協は今年3月、関与したとみられる2人を懲戒解雇、15人を出勤停止とする懲戒処分を発表した。昨年12月に設置した再発防止委では、漁協職員への法令順守意識の向上策などソフト・ハード両面からの対策を議論し、一部は導入してきた。
 再発防止委は当初期限として設定した今月で終了する見通し。西川、松永両氏は、これまで議論してきた対策を新体制で実施すべきと判断したとみられる。
 西川氏は2012年11月に組合長に就任。焼津漁港の整備などに力を注いできた。

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