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テーマ : 清水エスパルス

⚽J1清水 リカルド新監督発表 コーチら3人も加入

 J1清水は7日、平岡宏章前監督との契約解除に伴う新監督に、ブラジル2部バスコ・ダ・ガマ前監督でブラジル人のゼ・リカルド氏(51)が就任すると発表した。
 リカルド氏は2006年にブラジル1部フラメンゴの下部組織から指導者生活をスタートし、フラメンゴや1部のボタフォゴ、インテルナシオナルなどの名門クラブの監督を歴任した。
 今年はバスコ・ダ・ガマを率いて2部リーグで4勝6分けの4位につけていたが、5日に自ら退任を表明していた。リカルド氏はクラブを通じて「伝統あるクラブのユニホームを守っていくことはとても重要で、大きな名誉」とコメントした。
 リカルド氏とともに新たに加わるコーチ、スタッフも発表。いずれもブラジル人で、ヘッドコーチにクレーベル・サントス氏(43)、フィジカルコーチにファビオ・エイラス氏(39)、フィジオロジストにフェリペ・オリーベ氏(51)が就く。1日の天皇杯で暫定的に指揮を執った篠田善之氏(50)はコーチとなる。
 新監督らは渡航の手続きが整い次第、来日する予定。初陣はリーグ再開初戦となる18日の福岡戦(アイスタ日本平)となる見込み。

 ■挽回へ大きな決断 問われるクラブの姿勢
 低迷からの巻き返しを図るJ1清水がかじ取りを託したのは、Jリーグでの監督経験のないブラジル人指揮官だった。チームはリーグ戦16試合を終えて、J2降格圏と勝ち点で差がない16位。短期間で浮上の道筋をつけることが求められる状況で、大きな賭けに出た決断にも思える。
 ゼ・リカルド新監督は母国の複数のクラブを率いてきたが、国外での指揮はカタールのクラブでの1季のみと、異国のリーグへの適応力は未知数。近年のJリーグの外国人監督は欧州出身者が主流で、ブラジル出身は1人と数を減らす中、意外な人選と言える。
 崖っぷちでJ1残留を果たした昨季の最終節後。クラブ幹部は窮地を救った平岡前監督に続投を要請する考えを述べながら、「監督を頂点としたグループを築くことが重要。全部監督のせいではなく。それを(クラブで)バックアップする」と話していた。ところが、現状は前監督に見切りを付け、体制を刷新しただけに映る。
 4季連続の監督交代に加え、過去2年で後任を引き受けてきた平岡前監督がクラブを去ったことで、チームづくりの継続性は揺らいでいる。今季もまた迎えた難局。新体制の成否とともに、クラブの姿勢にも厳しい目が注がれることになる。
 (市川淳一朗)

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