ルート決定過程確認を　川勝知事、国交省に文書提出【大井川とリニア】

　川勝平太知事は６日、ＪＲ東海によるリニア中央新幹線南アルプスルート決定の過程を確認するよう求める文書を国土交通省に提出した。
　山梨県の巨摩山地は地質のもろさや高圧湧水の懸念からルートを迂回（うかい）したのに対し、同様の地質・地形上の問題がある南アルプス（大井川上流域）を回避しなかったことについて、文書で「整合性がまったくとれていない」と指摘した。
　ＪＲ東海は国交省交通政策審議会小委員会の「環境面で配慮すべき事項を踏まえた上で、より具体的なルートを設定し、環境保全のための適切な措置を実施することにより対処すべき」（２０１１年５月）との答申内容を実行していないとも主張。答申を踏まえてリニア整備計画を決定した同省に対して「路線計画決定の過程を確認し、公表すべき」と求めた。