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静岡人インタビュー「この人」 高上賢治さん(下田市)法テラス下田の新任弁護士

 理系の大学院を卒業後に民間企業に就職し、その後一念発起して2017年に司法試験に合格。香川県丸亀市の法律事務所と法テラス佐賀を経て4月に着任した。下田では可児望所長との2人体制で、公的法律相談窓口として賀茂地域の住民を支援する。岡山県総社市生まれ。45歳。

高上賢治さん
高上賢治さん

 -伊豆を訪れたのは初めてとか。
 「旅行が趣味だが、伊豆は訪れたことがなかった。着任早々、下田市の尾ケ崎ウイングから望んだ一面の真っ青な海と水平線に息をのんだ」
 -弁護士を志したきっかけは。
 「大学院では理系分野を学んだが、卒業後は研究分野ではなく人と関われる仕事がしたいと医療法人に就職した。高齢者施設で勤務時、高齢者の詐欺被害や遺産相続のもめ事を幾度も目の当たりにし、どうしたら直接力になれるかと考え、たどり着いたのが弁護士だった。司法試験に受かったのは40歳の時。気楽に訪ねられる相談先として選んでもらえるようになりたい」
 -抱負を。
 「不動産の相続や地域の高齢化に伴う後見問題へのニーズが高いと聞いているが、地元出身ではない人も多いようなので、実際に問題に触れる中で最善策を考えたい。市民町民の困り事の力になる中で、弁護士資格が生きれば良いと思っている」
 -伊豆南部をどう見ているか。
 「少子高齢化が進み、空き家や相続関係の問題への対処は喫緊の課題だ。過疎地域だからこそ扱える課題は、日本が将来抱えるであろう問題になる。次の世代に重荷を引き継がせないためにも、そういった視点を常に心掛けていく」

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