茶況(5月24日) 鹿児島二茶の商い始まる 静岡市中
静岡市中は県産一茶の出回りがほとんどなかった。鹿児島県から本土物二茶の見本が初めて届き、商談が行われた。生産の本格化は来週以降とみられ、様子見姿勢の買い手が多かった。
鹿児島二茶の品種はさえみどり、ゆたかみどり、くりたわせなど。あっせん業者は「週末から来週にかけて、見本の数も増えていく」とみる。
例年鹿児島二茶を手当てする市中問屋は「一茶の下物を一定量手当てした。県外産の購入量は多くない」と話す。
静岡茶市場は午前10時現在、県内産1409キロ、県外産150キロが上場した。
藤枝 市場関係者によると、一茶の仕入れの不足分を二茶で補う動きが予想されるという。
島田、金谷、川根 指導機関によると、金谷地域の二茶生産は6月7日ごろから本格化する見通し。
榛原、相良 茶業関係者によると、二茶の摘採は6月10日前後を見込んでいるという。
掛川、小笠 茶業関係者は二茶生産に向けて梅雨入りの時期を気にしている。
袋井、森 森町の茶業関係者は二茶について「生育は遅れているが、農家は梅雨入り前には生産を終えたいと考えていることから、摘採開始は例年並みになりそう」と話す。