ランタン風船夜空へ 市民が平穏な日常願う 熱海
短冊を付けたランタン風船を闇夜に飛ばすイベント「願いのあかりフェスティバル」が22日夜、熱海市の今宮神社と隣の市立第二小で開かれた。市民約150人が平穏な暮らしの実現や恋愛成就を祈願し、緑とだいだい色のLED(発光ダイオード)をともした風船をひもで夜空に舞い上げた。

同神社で成功開運を祈願した源頼朝が源氏再興を成し遂げたとの歴史にちなみ、熱海ワイズメンズクラブや地元町内会などが企画した。
夕暮れに合わせてアコーディオン奏者の杉山卓さん(函南町出身)が哀愁ある音色を披露。日が沈み、参加者の風船が一斉に放たれると小学校のグラウンド上空には光が飛び交い、幻想的な雰囲気に包まれた。
伊豆山小5年の丹利奈さん(10)は昨年7月の大規模土石流で傷ついた地元の早期復興を願い、「早く伊豆山が元気になってほしい」と明かりを見つめた。
神社境内で行われた神事では関係者らが玉串をささげ、獅子舞神楽を奉納した。