あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 島田市

全国展フォトコンテスト 松浦昭宏さん(島田)総理大臣賞 「アート」作品追求

 第68回全国展フォトコンテスト(日本写真文化協会主催)で島田市の写真家松浦昭宏さん(69)の「石 円空、彫る」が、最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した。全4部門2千点の中から選ばれ、松浦さんは「5度目の挑戦だった。アートとして評価されたことがうれしい」と喜びを語った。

内閣総理大臣賞受賞作「石 円空、彫る」を前に、喜びを語る松浦さん=静岡市葵区
内閣総理大臣賞受賞作「石 円空、彫る」を前に、喜びを語る松浦さん=静岡市葵区

 受賞作は人物部門に出品し、地元の彫刻家土屋誠一さんが創作に打ち込む姿を、江戸時代の修験僧で仏師の円空になぞらえて、3枚の組み写真で表現した。「隆起する筋肉、立ち上がる石粉、虚空を見つめる静けさなど、白黒写真によって現代版・円空の世界観を示す」と評価され、満場一致の選出となった。
 松浦さんは新薬や医療機器などの関連文書を作成、翻訳する会社を経営。その傍ら、2015年ごろから地元の伝統工芸や全国各地の祭りの担い手、大衆演劇の役者たちにレンズを向け、コンテストに応募したり、個展などで発表したりしてきた。「記録するのではなく、携わる人々の姿をアートとして残したいという思いが強い。これからも追求していきたい」と話す。
 同コンテストは、日本の文化、日本の自然、人物、学生の4部門。文部科学大臣賞には、西伊豆町で受け継がれてきたかつお節の伝統製法を捉えた若林茂さん(三島市)の「伝統継承」も選ばれた。コンテストの展覧会は28日、東京都美術館で始まり、12月まで都内と大阪で順次、開かれる。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

島田市の記事一覧

他の追っかけを読む