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テーマ : 教育・子育て

オイスカ浜松国際高 マリンスポーツ部始動 環境美化、地域貢献も

 浜松市西区のオイスカ浜松国際高が4月の校名変更に合わせて、全国的にも珍しい「マリンスポーツ部」を創設した。SUP(サップ)を中心とした水上スポーツ活動とともに、学校に隣接する浜名湖の環境美化や地域貢献活動を通じて、生徒の人間性を育む。

浜名湖でSUPの実技指導を受けるオイスカ浜松国際高マリンスポーツ部のメンバー=浜松市西区
浜名湖でSUPの実技指導を受けるオイスカ浜松国際高マリンスポーツ部のメンバー=浜松市西区


 入部したのは女子1人を含む1~3年の12人。ほとんどがSUP初心者で、4月は安全講習を中心に行った。技術面の本格始動は大型連休中の5月上旬から。学校近くの舘山寺サンビーチでボードに乗り、200メートル先の湖上を目指してパドルをこいだ。
 浜松市立湖東中出身の1年中村桜雅さんは「興味本位で入部したが、浜名湖は広くてきれいで静岡県の誇り。この地域に認められる存在になりたい」と意気込みを語る。
 浜名湖に隣接する学校の立地など「自然環境を生かせる」と、大学時代にサーフィン部所属だった荻哲也監督(49)が中心となり、部の創設を進めた。マリンスポーツの聖地を目指す市の方針にも賛同。浜名湖の魅力と体験活動を情報発信しながら、地域の活性化にもつながる部としての成長を期待する。
 荻監督は「地元が明るくなる取り組みに加え、水上で自分の身を守り、人を助けることができる技術の習得も目指したい」と部の存在意義を示す。4月は中田島砂丘(南区)のごみ拾いにも参加した。
 西区舘山寺町のウインドサーフショップ「NUTS(ナッツ)」など、地域住民も部の活動に協力する。指導に当たるNUTS所属でSUPトップ選手の小杉航生さん(19)=西区=は「いずれはレースにも出てほしいが、まずはいろいろな楽しみ方と、身を守る技術を伝えたい」と話す。
 県内では本年度、下田市の下田中にサーフィン部が創設され、相良高のサーフィンサークルも始動するなどマリンスポーツを取り入れる動きが出ている。
 (浜松総局・大山雄一郎)

 SUP(サップ) STAND UP PADDLEBOARD(スタンド・アップ・パドルボード)の略。大きめのボードの上に立ち、パドルをこいで水上を進む。リーシュコード(流れ止め)を足首に装着し、ボードと結んで安全を守る。全日本SUP選手権などの競技が開催されている。

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