静岡県内上場企業、純益10%増 コロナ影響緩和 3月期決算

 静岡県内に本社や主要生産拠点を置く上場企業の2022年3月期決算が16日までに、ほぼ出そろった。静岡新聞社の集計では、売上高、純利益の合計がいずれも前年と比べ約10%増えた。新型コロナウイルス禍の影響が前年より緩和し、輸出型製造業では急激な円安も寄与した。足元では原材料・原油価格の高騰が幅広い業種に波及し、不透明な経営環境が続く中、各社は復調を成長軌道に乗せるための戦略構築を急ぐ。
 決算を発表した東証上場企業のうち、金融機関と国際会計基準(IFRS)採用企業、16日現在未発表の1社を除く32社を集計した。
 売上高合計は前年の21年3月期比9・8%増、純利益合計は10・7%増、経常利益合計は7・4%増。コロナ禍の影響が本格化する前の20年3月期末の水準をいずれも上回った。17社が増収増益を達成し、売上高、純利益で各6社が過去最高を更新した。
 製造業(21社)は半導体や部品不足の影響を通年で受けたものの、輸送機器、楽器、工作機械は底堅い需要に支えられ国内外で販売を伸ばした。円安進行を背景に1月以降に10社が業績予想を上方修正した。
 非製造業(11社)も全社が最終黒字を確保。ネット通販需要を取り込んだ物流業で好業績が目立った。
 一方、22年1~3月期以降は金属や樹脂、食材など輸入材料の価格が軒並み上昇し、各社の業績を圧迫している。

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