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テーマ : 沼津市

作者秋山香乃さん 頼朝の魅力語る 静岡新聞夕刊小説トークショー

 本紙夕刊小説「頼朝 陰の如(ごと)く、雷霆(らいてい)の如し」の連載開始を記念したトークショー&朗読ライブ(静岡新聞社・静岡放送主催)が14日、伊豆の国市の韮山時代劇場で開かれた。作者の秋山香乃さん(沼津市)が主人公、源頼朝の人物像を「記憶力に優れ、細やかな配慮ができる。戦の用兵術にもたけていた」と魅力を語った。

夕刊小説「頼朝」の魅力について解説する秋山香乃さん(右から2人目)ら=14日午後、伊豆の国市の韮山時代劇場
夕刊小説「頼朝」の魅力について解説する秋山香乃さん(右から2人目)ら=14日午後、伊豆の国市の韮山時代劇場

 頼朝と政子の関係について、秋山さんは「政子は尼将軍、怖い人と言われるが、乱世になると女性が活躍する。平安末期~鎌倉時代は歴史の表舞台で活躍した女性が多い」とし、「頼朝は政子の言葉を真正面から受け止め、吟味するなど、政子を対等に扱った」と評価した。
 「中世・伊豆のライフスタイル」と題した座談会は、秋山さん、静岡古城研究会の望月保宏会長(三島市)、フリーアナウンサー小沼みのりさんが登壇した。秋山さんは執筆の際、雨が降る中での住居の様子、明かりや色など当時の暮らしの描写にも考察を重ねていると明かした。
 望月さんは伊豆地域の勢力図や頼朝を支えた北条氏ゆかりの史跡を紹介し、「北条氏は京とのパイプが太く、経済力があった」と解説した。小沼さんによる小説の朗読も行われ、約300人が熱心に聞き入った。

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