「木」テーマに力作30点 木版画家・故海野光弘さん作品展 島田の記念館
静岡市出身の木版画家、故海野光弘さんの作品展「木に触れる 版木と作品」が6月26日まで、島田市博物館分館の海野光弘版画記念館で開かれている。
「木」を展示のテーマに選び、構図の中に木々が描かれた作品をそろえた。横1・5メートル、縦0・5メートルの大型作品「白い林」や、集落にそびえ立つ秋田杉を捉えた「杉木立たそがれ」など、約30点の力作が並ぶ。
海野さんは市販の版画用合板ではなく、無垢(むく)材を使用していた。製材所で丸太から選んでいたといい、版木にも強いこだわりを見せていたという。木版画に並んで、実際に使用した版木も展示されている。
開館は午前9時~午後5時、月曜定休。6月18日午前11時から、学芸員によるギャラリートークを開く。申し込みは不要。