富士宮・日本プラスト 「はぐくみの森」始動 森林保全や環境教育実践
自動車部品製造の日本プラスト(富士宮市)は10日、県やNPO法人ホールアース研究所と連携して豊かな森づくりを実践する「はぐくみの森」のキックオフイベントを同市北山工業団地内の森林で開いた。3者の関係者らで新たな看板の除幕や記念植樹を行い、森林保全や環境教育の推進に向けた活動を本格的にスタートした。
3者は今年1月、しずおか未来の森サポーター協定を締結。同社の工場が隣接する北山工業団地内の森林(市所有)を「はぐくみの森」として同社が県や同NPOの協力を得て管理や活用していく。
現地では同NPOの山崎宏代表理事によるガイドウオークを実施し、森林の特徴を解説した。永野博久社長は「富士山の麓にある企業として山麓の自然を守る義務がある。端材リサイクルや技術を森林整備にも活用し、循環社会につなげたい」と力を込めた。今後、環境学習活動や植生調査などを定期的に展開していく。