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テーマ : 沼津市

閉業した銭湯に絵画や造形作品 吉田温泉でアート展

 2016年に閉業した沼津市吉田町の銭湯「吉田温泉」のその後の役割を探る美術展「吉田温泉×アート」が3日、同銭湯で開幕する。5日まで。

染めた布を使ったインスタレーションを展開した井口さんの作品を見る兼子さん=沼津市吉田町の吉田温泉
染めた布を使ったインスタレーションを展開した井口さんの作品を見る兼子さん=沼津市吉田町の吉田温泉

 同市の「風の子造形教室」の生徒や油絵画家の北見美佳さんら地元ゆかりの作家5組が、浴槽や洗い場などに絵画、写真、造形作品を配置している。
 伴野綾さん(24)=三島市出身=は石川県加賀市の共同浴場に訪れる人の風呂道具かごを調査し、イラスト化した作品を脱衣所に展示した。井口貴夫さん(63)=沼津市出身=は男湯で、染めた布を使ったインスタレーションを展開。「子どもの頃に行った銭湯を思い出して制作した。見た人の記憶とつながるとうれしい」と話す。
 吉田温泉は閉業後、展示会や映画上映などの会場として貸し出している。今回、建てられた1950年当時のまま残る女湯も見学できる。企画した管理人の兼子京子さん(58)は「コロナ禍や戦争などで息苦しい今だからこそ、『抜け感』のある展示を企画した。幅広い世代の作品を銭湯に行くような気軽な気持ちで見に来てほしい」と話した。
 午前10時~午後4時。駐車場なし。入場無料。詳細は吉田温泉のインスタグラムへ。

 

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