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テーマ : 清水エスパルス

⚽清水エスパルス 2度のリードも逃げ切れず、広島に2-2

 明治安田J1リーグは29日、各地で第10節の残り6試合が行われ、清水は広島と2-2で引き分けた。

清水―広島 後半35分、広島の柏(右)に同点ゴールを決められる清水の権田(右から2人目)=アイスタ日本平
清水―広島 後半35分、広島の柏(右)に同点ゴールを決められる清水の権田(右から2人目)=アイスタ日本平


①アイスタ▽観衆9765人
清水 1勝6分け3敗(9)2(1―0 1―2)2 広島 3勝5分け2敗(14)

 【評】清水は2度のリードを守れず、広島と引き分けた。
 序盤から試合の流れをつかみ、前半20分に山原の左クロスをチアゴサンタナが頭で合わせて先手を取った。その後も中山やチアゴサンタナが決定機を迎えた。
 後半は広島に主導権を握られると、23分にクロスを中央で仕留められて同点とされた。2分後にチアゴサンタナがこぼれ球を蹴り込んで一歩前に出たが、35分にCKから押し込まれ、追い付かれた。

 ■4連続ドロー 8戦勝ちなし
 清水は久々の複数得点も実らず、これで8試合勝利なし。先手を奪う展開に持ち込んで見えかけた光はまたも消え、長いトンネルに迷い込んだままだ。苦しい現実を表すかのように、激しい雨が戦い終えたイレブンの体を打ちつけた。
 立ち上がりは上々だった。自陣から恐れず前進し、勢いで広島を上回る。前半20分、今季リーグ初先発となったFWチアゴサンタナが起用に応える先制弾。決定機は続き、敵将のスキッべ監督も「清水のパワーに押された」と振り返る内容で折り返した。
 しかし、相手が一気に3人を入れ替えて迎えた後半は一転して押し込まれた。危ない場面が続き、ついに23分に決壊。即座に勝ち越したものの、守勢に回る中で再びゴールを割られた。位置取りも含めた相手の変化に「対応が後手に回った部分があった。揺さぶりに自分たちの(守備の)スライドがついていけなかった」とDF鈴木義は悔やむ。
 開幕から10試合を終えた時点で1勝にとどまるのは、J2降格となった2015年以来。リーグ序盤戦とはいえ、16位という順位を含めて楽観視できない状況にある。
 それでも4戦連続の引き分けと負けがないことには「(チームとして)少しずつできてきている」と平岡監督は前を向く。MF宮本も言う。「あと一歩、一歩という感じ。やり続けるしかない」

 ■チアゴサンタナ、今季初含む2得点
 清水のFWチアゴサンタナが今季初ゴールを含む2得点を挙げた。勝利にはつながらなかったものの、チームにとっては点取り屋の待望の「お目覚め」となった。
 前半20分の先制点は「練習からやっている形。良いボールが来た」と左クロスに逆サイドで反応し、抜け出して頭で沈めた。後半25分にはゴール前のこぼれ球を左足で冷静に仕留めた。
 来日2年目で1試合2得点は初めて。昨季のチーム得点王は「3、4回好機があった。もっと決められるように」とさらなる活躍を見据えた。

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