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テーマ : 沼津市

異業種タッグでスイーツ開発 沼津の地元食材使用、新事業に進出

 首都圏や県内で居酒屋などを展開するフーディアム・インターナショナル(沼津市)がこのほど、地元食材を使ったスイーツの開発に乗り出した。3月、第1弾のパンナコッタを商品化。外食産業にとって厳しい経営環境が続く中、テークアウト需要を見込んだ新規事業で、コロナ禍を乗り切っていく。

開発したパンナコッタを販売するコーナー=3月下旬、JR沼津駅ビル「アントレ」の沼津港さんせん
開発したパンナコッタを販売するコーナー=3月下旬、JR沼津駅ビル「アントレ」の沼津港さんせん

 パンナコッタは、土産物やギフトにもなるスイーツをコンセプトに、同市の武井牧場の牛乳を使用し、素材の良さを生かした商品に仕上げた。西浦地区のレモンや県産イチゴ、三ケ日みかんなどをソースにした5種類を用意した。系列店で使用頻度が減ったパーティー会場の厨房を有効活用し、予約のない時間帯にスタッフが手作りしている。
 パンナコッタを販売しているのは、JR沼津駅ビル「アントレ」内で地元グルメを扱う「沼津港さんせん」。スイーツの販売を検討していた魚介類販売の三鮮商事(同市)が、店舗の一角に専用のコーナーを設けた。
 スイーツコーナーの名称はイタリア語で牧場を意味する「ファットリア」と名付けた。口当たりの良い上品な味わいが好評を得て、販売開始から1日平均70~80個程度を売り上げているという。
 今後は地元特産品の「沼津ブランド」の認定を目標に認知度向上を目指す。第2弾として、富士宮市の養鶏場の鶏卵を使ったプリンも開発した。今後も新商品開発に力を入れ、県内で販売店の拡大も狙う。静岡事業本部の岡田豪本部長は「飲食店としての強みを生かし、地域の人たちに親しまれるスイーツを開発していきたい」と話した。

 <メモ>パンナコッタは「プレーン、静岡抹茶、三ケ日みかん、静岡いちご、西浦レモン」の5種を、1個370~420円(税込み)で提供している。現在は「沼津港さんせん」のみで取り扱い、今後販売拠点を拡大する予定。問い合わせはフーディアム・インターナショナル<電055(927)1666>へ。

 

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