記者コラム「清流」 平和への道に
ロシアのウクライナ侵攻が始まって1カ月余。犠牲者や避難民は増え続け、悲惨な実情が毎日のように届く。
戦闘が収まる兆しが見えない中、県内でも人道支援への動きが高まっている。沼津市の寺院の副住職もまた「傍観してはいられない」と募金活動に乗り出した一人。同じ思いを抱く人たちからは多くの浄財が寄せられた。全世界が一丸となりウイルスという未曽有の敵と闘うべき時に、傷つけ合う矛盾に向き合うことから目を背けてはいけない-そう教えられた気がした。
副住職は、報道やSNSで目にしたさまざまな支援の広がりに後押しされ、地域から行動を起こしたという。こうした活動を紙面で取り上げることが、少しでも誰かの一歩踏み出す力となり、平和への道につながると信じたい。