認定看護師へ 全国から53人 静岡がんセンター開講式
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は5日、特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程の開講式を同町のファルマバレーセンターで開いた。全国の医療施設から集まった看護師53人が、研修生として約1年間かけて専門性の高い知識と技術を習得し、認定看護師審査の合格を目指す。
開講式で山口建総長は「患者ケアの中心になるという覚悟が必要。十分な技術を身に付けるとともに、ケアの神髄は心にあることを忘れないでほしい」と呼び掛けた。研修生を代表し、伊藤聡子さん(41)=滋賀県=が「最新のがん治療に密着した教育環境の中で、質の高い看護ケアやサポートができる認定看護師を目指したい」と決意を述べた。
研修生はがん医療に関連する5分野に分かれ、来年3月まで講義や実習に臨む。同センターでは2020年度から、特定行為研修を組み込んだ新たな教育課程を始めている。