森町・天宮神社「十二段舞楽」 児童奉納、五穀豊穣、地域安寧願う
森町天宮の天宮神社で2日、例大祭が執り行われ、国指定重要無形民俗文化財「天宮神社十二段舞楽」が奉納された。地元の小学生や氏子青年、保存会が五穀豊穣(ほうじょう)と地域の安寧を願って舞を披露した。
天下太平を祈願して子どもたちが太刀を振る「太平楽」、暴れる獅子をおとなしくさせる所作を表現し、疫病退散の祈りを込めた「獅子」などの全12演目。20~30代の若者で構成する「天社轂(てんしゃこく)団」と児童が、笛や太鼓、かねの厳かな音色に合わせて優雅に舞った。
同神社によると、舞楽は705年に社殿を整備した際、京都の舞人が記念に奉納した舞が起源とされる。感染症対策として例年より時間を短縮して実施した。女子児童による「乙女神楽」と「浦安の舞」の奉納もあった。3日も午後2時半から舞楽を奉納する。