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特集 : 函南町

函南町長選 現職の仁科喜世志氏が再選 2新人を大差で破る

 任期満了に伴う函南町長選は27日、投開票が行われ、無所属で現職の仁科喜世志氏(71)が元町議の土屋学氏(55)、環境保護活動家の塩谷敬治氏(66)を退けて再選を果たした。投票率は36・89%で、前回選を9・82ポイント下回った。

再選を決め、支援者と喜ぶ仁科喜世志氏=27日午後10時10分ごろ、函南町柏谷の事務所
再選を決め、支援者と喜ぶ仁科喜世志氏=27日午後10時10分ごろ、函南町柏谷の事務所
再選を決め、花束を手に喜ぶ仁科喜世志氏=27日午後10時15分、函南町柏谷の事務所
再選を決め、花束を手に喜ぶ仁科喜世志氏=27日午後10時15分、函南町柏谷の事務所
再選を決め、支援者と喜ぶ仁科喜世志氏=27日午後10時10分ごろ、函南町柏谷の事務所
再選を決め、花束を手に喜ぶ仁科喜世志氏=27日午後10時15分、函南町柏谷の事務所

 仁科氏は災害対応や子育て環境の整備など1期4年の実績を訴えたほか、軽井沢地区で民間企業が進める大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業については「不同意を貫く」と反対の姿勢を鮮明にした。土屋氏は古い行政体質の刷新などを打ち出したが、組織の支援がなく広がりを欠いた。環境政策を掲げる塩谷氏は独自の戦いに終始し、浸透しなかった。
 午後9時45分ごろ、同町柏谷の仁科氏の事務所に当選の一報が入り、支援者から拍手と歓声が上がった。仁科氏は「安心安全なまちづくりを町民と一緒に進める」と決意を語った。

 ■解説 安定の町政運営 手腕に一定評価
 現職、新人2氏による三つどもえの選挙戦は、現職の仁科喜世志氏が大差で再選を果たした。2019年に起きた台風19号への対応、新型コロナウイルスワクチンの迅速な接種体制の整備など、1期目に直面した難題にも安定した町政運営を見せた仁科氏の手腕を一定数の町民が評価した結果と言える。
 一方、新幹線を使えば東京まで1時間の好立地にありながら、JR駅周辺も深刻な過疎化が進むなど町の魅力は生かされていない。アイデアを凝らした独自事業は少なく、町外への情報発信力も極めて弱い。対立候補が刷新を訴えた「古い町政の体質」は言葉通り受け止めるべきだ。
 コロナ禍で社会情勢がめまぐるしく変化する中、現状維持は実質的な後退を意味する。時に民間の力も借りながら、積極的に未来を切り開く姿勢が求められる。

 ■函南町長選開票結果
 当 6,911 仁科喜世志 71 無現②
   4,059 土屋学 55 無新
     420 塩谷敬治 66 無新
 ▽投票総数11,581▽有効11,390▽無効191

 ■函南町長略歴
 仁科喜世志氏(にしな・きよし)函南町出身。約37年間にわたり町職員として勤務し、議会事務局長などを歴任。退職後の2011年から県議を2期7年務め、18年の町長選で初当選した。法政大卒。柏谷。

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