函南町長選 立候補者の横顔 土屋学氏(無新、55歳) 発想力やアイデア強み
生まれ故郷の函南町を元気にしたいとの思いから、約15年前にドラマや映画などのロケを誘致する任意団体「ロケサポート伊豆」で活動を始めた。その中で気付いたのは若者の声が届きにくく、思うように動かない町の実態。政治家を志し、2011年の町議選で初当選した。
これまでの町議活動を通じ接してきた町政は古い体質や凝り固まった考え方が依然として根強いという。「行政も議会もボトムアップで声を上げられる環境をつくりたい」。告示の10日前に出馬を表明し、町に“新たな波”を起こすべく自身初の町長選に挑む。
伊豆縦貫道が開通されるなど町の発展に期待が高まる一方、函南の可能性が生かし切れていないもどかしさを感じる。「アイデア次第でいろんなことができる」との思いは強く、その主役となるべきは若者や女性も含めた幅広い町民。山間地も町中心部も全域にさまざまな人が集まり、活気を生み出す仕組みづくりを目指す。
自身の強みはロケコーディネーターとして培った発想力やアイデア。デジタル技術も生かした町の魅力発信を見据え、「まだ若い感覚はある」と自負する。趣味は野球やソフトボール、最近は行けていないサーフィン。