函南町長選 立候補者の横顔 仁科喜世志氏(無現①、71歳) 現場主義で難題に対応
函南町内に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号、その後に世界中で感染拡大した新型コロナウイルス。軽井沢地区では大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業が浮上し、1期目の4年間は思わぬ難題に直面した。「道半ばの事業も多々ある。もう一度チャレンジしたい」と2期目へ出馬を決めた。

信条は「スピード感ある現場主義」。台風19号の被災対応は素早く、コロナのワクチン接種も周辺自治体に先駆けて開始した。地元住民の理解が得られないメガソーラー事業には「不同意」の姿勢を貫き、事業阻止に向けた方策を思案する。
函南に生まれ育ち、町役場の職員として37年8カ月。退職後に7年半務めた県議の立場から故郷を見た時、周辺市町を含めた広域的な行政運営の必要性を感じた。現職に挑んだ2018年の町長選で初当選し、「あっという間の4年間だった」と振り返る。
少年時代は野球やサッカーに明け暮れたが、年齢を重ねた今はスポーツ観戦が趣味だという。健康を保つ習慣は歩くこと。役場に徒歩で通い、町長室がある役場4階まで階段で上がる。昼休みも20分間歩き、「体はすこぶる健康」と胸を張る。3人の子供は自立し、妻と2人暮らし。