コロナ禍、技術力で受注拡大 島田・配管設計施工の関本管工
配管設計・施工の関本管工(島田市)は、消毒液やワクチンなど新型コロナウイルス下で需要が高まっている医薬品メーカーなどで相次ぐ設備投資を、受注拡大につなげている。衛生面に配慮したパイプ内面の加工技術に強みを持ち、納品先を広げている。

2005年の創業から国内各地で実績を重ね、最近は新型コロナ感染症の国産ワクチン工場で配管を手掛けた。22年5月期の売上高は前期比約4割増の7億円前後に達する見通しとなった。
製薬会社や食品工場の配管内面は、残留物で雑菌などが繁殖しないような表面の滑らさなど、衛生的で高い水準の仕上がりが要求される。関本管工は溶接士の技能や自社開発の機械などを組み合わせ、発注元からの多種多様な要求品質に応じているという。
関本雅輔社長(42)は高騰している原材料価格の動向を見極めながら、工場拡張の準備を進める。「売上高10億円の目標を30年までに達成したい」と語る。