丹那小を小規模特認校へ 函南町、総合教育会議で方針確認
函南町総合教育会議が15日、同町役場で開かれ、児童数の減少が続く丹那小について、学区にかかわらず町内全域から児童の入学を受け付ける「小規模特認校制度」を2023年度以降に導入する方針を確認した。
同校の全校児童数は22年度が60人。25年度に複式学級が始まり、27年度は36人となる見込みという。特認校制度は従来の通学区域を残したまま学区外の町内全域からも就学を認め、学校統合とは異なる手法で小規模校教育の充実を図る。
同校では3年生から音楽や体育の教科担任制を取り入れているほか、2学年交流も盛んに行われるなど特色ある教育を続けている。小規模校は自主性を育むのに適した環境の一方、児童数が少ないために人間関係が狭まってしまうのが難点。特認校制度の導入で他地域からの児童が入学すれば、子ども同士のコミュニケーション能力が高まる効果も期待されるという。今後、制度の周知や学校見学会など導入に向けた準備を進めていく方針。